1. HOME
  2. ブログ
  3. 紅白出場を本気で狙う「歌ってしゃべれるホームページ屋」の仕事術〜思いついたら即実行!トライ&エラーで楽しんでいこう(後編)

紅白出場を本気で狙う「歌ってしゃべれるホームページ屋」の仕事術〜思いついたら即実行!トライ&エラーで楽しんでいこう(後編)

Text:原野史朗
編集:トイロハ・ワークス編集部

※前編はこちら

歌ってしゃべれるホームページ屋SHIROWです。アマチュア音楽集団「神戸AMP(こうべあんぷ)」結成のおかげで、音楽イベントの企画や、CDなどの制作方法もわかってきました。こうなると、「困ってる人たち」に音楽で、お役に立てることもあるんじゃないかと考えます。

1億2千万人総ミュージシャン化計画

そもそも、ギターやピアノなどの楽器が弾ける人たちは、弾き語りという形で音楽活動をしている方が多いです。でも、楽器は弾けないけど、歌が好きで子供の頃歌手に憧れてた、なんて人も少なくないはずですよね。最近では、そんな人たちはカラオケという場で、その欲求を満たせるわけですが、やっぱり一人でも多くの人たちに聞いてほしい、とか自分だけのオリジナル曲が欲しいなんて思ってる人もいるんじゃないでしょうか?

実は、1995年に始めて作ったホームページは「あなただけのオリジナルソング作りませんか?」っていうページです。たった3ページのホームページでしたが、オリジナル曲が欲しい人の話をメールで聞いて、僕が作詞作曲して歌った曲をカセットテープに入れて送るっていうサービスでした。製作費は3,000円。

それでも、当時は日本語のホームページすら少ない時代で、ましてや金銭のやり取りしてるホームページなんて、ほとんどなかったので、雑誌やテレビなどで取り上げられる機会もありました。「ちょっと待てよ、今ならもっとクオリティーの高いサービスが出来るんじゃないか?」そんな風に漠然と考えていました。

その頃、神戸AMPのメンバーと、1か月に500枚のCDが売れるアーティストを育てるにはどうしたらいいか?なんて話をしました。今、売れないんですよね、CD。

「1か月に500枚も売るなんて、ちょっとしんどいよね?何枚なら売れる?10枚なら売れる?」なんて話になって、「それじゃ月に10枚売れるアーティストを50人デビューさせるのはどう?」なんて半分冗談で言ってました。費用も、ちょっと無理したら払えるくらいの金額ってことで3万円でどう?みたいな。

子供の頃に歌手に憧れてた人なんていっぱいいるんじゃないかと思って、SNSで拡散したところ、希望者が殺到しました。神戸AMPなんで、AMP48って名付けて48人やっちゃおう、くらいの感じ。

ところが実際にやっていると、一人ずつミーティングして要望を聞いて、作詞作曲、アレンジしてカラオケを作って、本人の声でレコーディング、ジャケット作って、CDにして…、結構な作業量です。ビジネスとして採算が合うか?と言われると、合わないですよね。

でもね、みんなすっごく喜んでくれるんですよ。すっごく感謝してくれて。音楽やっててこんなにやりがいを感じたことはなかったです。48人で終了しようと思ってたのですが、続々と希望者が殺到して、AMP48 teamAとか、teamMとか言い出して、結局teamPまでやりきりました。

こうなると、作詞作曲や編曲やレコーディングも、効率よくなってきて、僕たち的にも、それほどの負担にならなくなってきたんです。しかも、いろんなジャンルの曲を手掛けるので、自分の音楽的な引き出しが増えたりするメリットもありました。

今年で5年目になりますが、作らせてもらった曲は既に400曲を超えました。日本国民1億2千万人が全員CDデビューしてる国って面白くないですか?僕らは、そんな想いで今日も曲を創らせてもらっています。

ただ、自分だけのオリジナル曲を持てるなんて、発想が突飛すぎて、なかなかイメージできないかもしれません。「記念日や誕生日のプレゼントに」とか「社歌を作りませんか?」とか、「新郎新婦でデュエットして結婚式で歌いませんか?」とか、具体的な音楽の使い道を提案していくことが重要かなと思っています。

29,800でオリジナルソングCD作成のページ

歌手になって紅白歌合戦に出たい51歳

僕の父が他界したのは、父が51歳の年でした。割と好き勝手やってた父なんで、あんな風に太く短い人生もアリかな?なんて思ってました。

ところが自分が51歳になってみたら、「え?!まだまだ何でも出来るやん!?」って感じました。きっと、父は無念だったろうな、って初めて気づいたんです。そこで、諦めていた夢にもう一度挑戦しようと思いました。忘れもしない2014年11月1日のことです。

音楽は続けてたけど、プロになるとか歌手になるつもりはなかったんですよね。でも、よく考えたら、プロになるってことにビビってただけなのかもしれません。本当は、歌手って肩書で生きていきたいんですよ。

そこで、「歌手になろう!どうせなら紅白歌合戦に出よう!名前はブラボーしろうにしよう!」たったこれだけを決めて、みんなに宣言しました。今はSNSがあるので宣言するだけは簡単ですね。

あれよあれよという間にメジャーデビュー

面白いもので、歌手宣言をして2週間もしないうちに、一本のメールが来ました。「12月に日韓文化交流会があって、韓国の歌手は決まってるんですが、日本の歌手が決まってません。誰かいませんか?」とのことでした。

聞くと、ギャラも交通費もでないそうです。いわゆる手弁当ってやつです。普段ならお断りするお話でしたが、なんせ歌手宣言した直後です。「日本代表の歌手として日韓文化交流会に参加した!」って言ってもいいですか?と尋ねるとOKとのこと。では、参加しますとなったのですが、てっきり大阪とかせいぜい東京であると思ってたら、ソウルで開催!?

行きましたよ~、行かせていただきましたよ~。韓国側の歌手ときたら、僕が知らないだけでTVに出てるような人たちだらけでした。アンニョンハセヨとカムサハムニダだけで30分の歌謡ステージをこなしましたが、意外にもバカ受けでした。

翌年2015年には、素人さんのカラオケ番組に出演させてもらったりしてたのですが、歌手になる方法が分かりません。2月に所用で東京に行った時に、古い知人でインディーズレーベルをやってた方がいたので、お会いしました。

歌手になって紅白歌合戦に出たいと伝えると、「しろうさん、まずはメジャーからCD出さなきゃ絶対無理ですよ!」と一蹴されました。「じゃ、メジャー紹介してください!」って伝えると、「しろうさん、うちは今メジャーなんですよ」って。

そもそもメジャーって何????

日本では、日本レコード協会に所属しているレコード会社はメジャーなんだそうです。「じゃ、CD出さして!」って話すとお金がかかるって話が。「金はない!」ときっぱり断ったのですが、作詞作曲から編曲、レコーディング・ミックス・マスタリング、ジャケット撮影まで全部こっちで出来るけど?ってところから話が急展開してきました。

「じゃ、しろうさん、絶対に最低1,000枚売ってくれる?」って話になり、7月15日にメジャーデビューすることが決定しました。ここで「1億2千万人総ミュージシャン化計画」のノウハウが活きてます。

CD1,000枚の売り方

デビュー曲は「領収書ください」に決定。この数年前から歌ってた曲ですが、経営者の人たちに受けがよく、デビューしたら社長さんたちがいっぱい買ってくれるんじゃない?みたいなノリでレコード会社も納得。

デビューコンサートも7月15日に決まり、会場探しから、チケット作成、ポスター、ホームページ、集客…、etc。「え?!これってレコード会社がやってくれるんじゃないの?」結論から言うと、やってくれません。昔はともかく今はそんな時代じゃないみたい。必死で宣伝して、当日集まっていただいたのは400名ほど。しかも8割が経営者。名刺交換とか始まっちゃって(笑)。

この日に、CDが最低400枚は売れると思いきや、売れたのは100枚!?え!そんなものなの?って感じで、翌日からCD販売の行商が始まります。でも、みなさん優しくって、「その年から挑戦するなんて応援するで!10枚もうとくわ!」とか、「なんぼよ?ひと箱持っといで!」とか、ありがたくて嬉しくて涙が出ます。

確かに、趣味でCD作ったから買ってくださいではこうもいかなかったでしょうね。「メジャーデビュー」という響きに本気を感じ取ってもらったのかもしれません。めでたく2か月で1,000枚を達成。レコード会社との約束も果たせました。

でもね、これってFacebookがなければ無理だったと思うんですよ。SNSの使い方を知ってたから、出来たんだと思います。ここで、「ホームページ屋」のノウハウが役に立ちました。

プロデューサー?作家?

「領収書ください」に続き、「月末サンバ」をリリースし、すっかり社長さんマーケットを意識してたのですが、レコード会社もやっと、作詞作曲能力や歌唱力を認めてくれたのか、昨年2018年からはラブソング路線になりました。

リリースしたアルバムは「55歳のラブソング」はオリコンデイリーアルバムチャート32位を獲得。こんな肩書がないと相手にもされないんですって。確かにメジャーデビューっていうのが、歌手になるための必須条件だと感じたのはこの頃です。

「歌手になりたいけど方法がわからない」って人がいるんじゃないかって思って、面白い企画を思いつきました。メジャーデビューするとなると、楽曲や原盤の制作に加えてCD2,000枚くらいの保証が必要なので、数百万のお金が必要です。CDが売れてた時代ならレコード会社が投資して回収するという形が成り立つのですが、今はCDが売れません。

とはいえ1,000枚を売るのがどんなに大変かを実感してる僕としては、100枚を完売できる歌手を10人集めて1枚のCDにすればいいんじゃないかと考えました。ブラボーしろう同様、楽曲や原盤の制作は、すべて僕らでやる前提です。

レコード会社に提案すると、「いいんじゃない?」くらいの疑心暗鬼。さっそく1週間後に希望者10名を集めて報告しました。レコード会社も驚いてましたが、企画がスタート。

メジャーデビュー行きの列車にみんな飛び乗ろう!ってことで、企画名は「JUMP ON」。この企画も大当たりで、昨年1年で4タイトル40名をメジャーデビューさせたことになりました。オリコンの重役の目にもとまり、オリコンニュースにも取り上げられました

2020年紅白歌合戦出場を計画

夢なんて、数値化されたら計画になるってことを知りました。歌手になって紅白出場なんて雲を掴むような話でしたが、必要な数字をクリアしていくだけで、着実に一歩づつでも進んでるみたいです。

そして、今まで馬鹿げてると思ったり、無駄だと思ってきたことも、必要な時期が来れば必ず役に立っています。これからも、思いついたら即実行!トライ&エラーで楽しんでいこうと思ってます。

あっ、4月10日に新しいアルバム「昭和38年」が出ます。買ってね。

※前編はこちら

関連記事

おすすめ記事

最新の記事