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「ひきこもりハッカソン」はひきこもり支援の新しいモデルになり得るか〜もしかして世界初の試み?「ひきこもりハッカソン」の一部始終を前後編2回に分けて一挙掲載〜(前編)

テキスト:佐藤 啓
編集:トイロハ・ワークス編集部

IT界隈で数多く開催されるイベントである「ハッカソン」。それを日本初の「ひきこもり者主体の株式会社」である「ウチらめっちゃ細かいんで(めちゃコマ)」がハッカソンを主催すると、それはひきこもり支援の新しい形を強く示唆するものとなりました。

2019年2月15日(金)から2月17日(日)の2泊3日で、和歌山県白浜町で開催された、第一回「ひきこもりハッカソン」の開催レポートを、主催者を代表して株式会社ウチらめっちゃ細かいんで(めちゃコマ)の佐藤がお伝えします。

ひきこもり+ハック+マラソン=ひきこもりハッカソン

私自身は2006年より、主に社会人向け教育研修を提供するフロンティアリンク株式会社を経営しながら、縁あってひきこもり者の支援を行ってきました。その一環で2017年12月に設立したのが、日本で初めての「ひきこもり者主体の事業会社」である、弊社めちゃコマです。めちゃコマの設立に至る経緯については、こちらの記事をご覧いただければと思います。

ハッカソンはIT界隈ではメジャーなイベントの一つで、「ハック(Hack)」+「マラソン(Marathon)」を掛け合わせた造語からもイメージできると思いますが、「普段作らないようなものを、普段接しない人たちと一緒に作る」という趣旨の下、エンジニア、デザイナー、プランナー、マーケッターなどがチームを作り、与えられたテーマに対してそれぞれの技術やアイデアを持ち寄り、短期集中でサービスやアイデア、Webアプリケーションの開発などの成果を競うものです。

そのテーマとして今回は「ひきこもり」を選んだわけですが、そもそも私の中では、誤解を恐れずに言うと「ひきこもり」と「エンジニア」は非常に近しい人たち(親和群)ではないかと思っているところがありました。

一つのことをコツコツ集中して行うことが得意で、コミュニケーションや対人関係が苦手で、細かいところが気になったり、こだわりを持っていたりする。この表現は「ひきこもり」にも「エンジニア」にも、それぞれに当てはまるところがあるのではないか。

実は私自身も、実のところは対人関係が苦手だったり、一つの物事に集中して作り上げたりするのが好きだったりする「元エンジニア」で「在宅勤務=半ひきこもり」的なところがあるので、このような思考回路になったのではないかと思っています。

このように、元々「ひきこもり」と「エンジニア」は、通じ合うところがかなりあるのではないかと思っているところに、たまたま昨年9月、和歌山県に本社のあるクオリティソフト株式会社の浦聖治社長のご招待で、クオリティソフト本社でもあり、研究開発拠点でもあるリゾートオフィス「イノベーション・スプリングス」におじゃまする機会を得ました。

そこで開催されていた「Startup Weekend」というビジネスプラン・コンテストに飛び入り審査員として参加したことで、「ひきこもり」と「エンジニア」を一堂に会して何かをするイベントを、このイノベーション・スプリングスで行うことができたら面白いのではないかと考えたわけです。

調べてみる限り、ハッカソンは数あれど、ひきこもりをテーマに行うハッカソンは聞いたことがないですし、場合によっては「在宅参加」もありかもしれない。そんな話を浦社長とお酒を酌み交わしながらしたところ、「面白い、絶対やろう」ということで、ひきこもりハッカソンの開催があれよあれよと決まりました。

「ひきこもりハッカソン」をやろう! と決めてから怒涛の当日まで

「ひきこもりハッカソン」をやろう! と、ほぼ浦社長と私のノリと勢いだけで決めたものの、どのようなイベントもそうですが、イベントの成功にはよいファシリテーターと運営チームが必要です。その点、私には勝算がありました。

石川県在住で数年の付き合いがある、当時は野々市市議会議員を務めていた五十川員申さんが、数多くのハッカソンのファシリテーターとしての経験を積んでいることを、彼自身から話を聞いて知っていたからです。

五十川さんとは色々な話をしてきましたが、とにかく発想がロジカルで、かつ前例にとらわれることなく本質を突いた議論ができ、話も面白い。彼以外に「ひきこもりハッカソン」をまとめ上げられるファシリテーターは思いつかなかったので、忙しい浦社長のスケジュールを押さえ、金沢に飛んだのが昨年10月末でした。

結果は、二つ返事でOK! ひきこもりがテーマというところはもちろんですが、遠隔でハッカソンが本当に成立するのか、それはどうしたらよいのか。ハッカソンで遠隔参加を認めたイベント自体というのも、知りうる範囲では存在しなかったということも、五十川さんの協力を勝ち得たポイントでした。これで、ハッカソン開催の基本的な目途は立ちました。

「ひきこもりハッカソン」の開催に関しては、もう一点、ファシリテーターの人選で考慮する必要がありました。それはひきこもりに理解のある人でファシリテーターやメンターが可能な人を入れる、ということです。これについては、私自身もメンターとして入ることである程度は担保できるのですが、できればひきこもり経験者で、ファシリテーターができる人がいいと考えました。

この人選には相当悩みましたが、大阪のNPO法人ウィークタイの泉さんが「もともとハッカソンにとても興味があって一度見てみたかったんです」ということで引き受けてくださいました。泉さんはひきこもり経験者で、今はひきこもりを始めとする、生きづらさを抱えた若者たちのサポートをいろいろな形で行っており、ひきこもり界隈にも広く顔が利くこともあって本当に適任でした。

これで基本的なメンバーは揃いました。運営チームは、浦社長の計らいで、クオリティソフトの皆様にもお手伝いいただけることになり、弊社スタッフと一緒に準備を始めたのが昨年12月でした。

イノベーション・スプリングスは宿泊や食事についても同じ棟内で提供できることが利点で、当日の運営や準備についてはクオリティソフト側で、Web関係や集客に関しては弊社側で分担する形で進めていきました。

特に集客に関しては「ひきこもりハッカソン」というイベント自体がおそらく日本初の試みですし、ハッカソン自体、クオリティソフトも弊社も初めて主催するものですので、Web等での集客が本当にうまくいくのか、最初は半信半疑でしたが、浦社長のお力添えで、地元の和歌山県や白浜町、田辺市、上富田町、そして総務省の後援までいただくことができました。また、Webだけでなく、地元の方の口コミ等でもイベント告知を勧めていただきました。

そのおかげで、最終的にはひきこもり当事者・経験者13名(うちオンライン参加3名)、一般参加者34名の、計47名の方にお申し込みいただくことができました。

宿泊が先着20名まで無料、食事は3日間完全無料という、好条件を設定することはできましたが、それでも白浜にどの程度の人が交通費自費で集まってくれるのか、という心配は正直、2019年の1月末くらいまでは消えませんでした。

ですが、やはり最後は地元でひきこもり支援等を行っている方などのご紹介で、目標52名(ひきこもり者12名+一般参加40名)の参加者枠をほぼ埋めることができました。特に、ひきこもり当事者・経験者の方でも、大分や宮崎など遠方からお越しいただいた方もおられましたし、一般の方でも東京などからの参加者が複数おられたことが、まさに嬉しい誤算でした。

ちなみに、集客だけでなく、当日の運営に関しても、事前ミーティングの設定が大変でした。クオリティソフト側も、和歌山の本社と東京のオフィスでスタッフが分かれており、めちゃコマは完全在宅、ファシリテーター、メンターも石川や大阪在住ですから、物理的に会って話し合うことがほぼ難しい状態です。

ここで活躍したのが、めちゃコマでも多用しているオンライン会議システムZoomでした。今回のひきこもりハッカソンの特色の一つは、ひきこもり当事者・経験者で、希望があればオンライン参加を可能としていることだったのですが、それが実現できたのもZoomがあったからでした。

Zoomでの事前ミーティングを数回重ね、イベントの流れややることはスタッフ側で周知できたものの、現場で実際に予約や宿泊、食事などを手配、調整するクオリティソフトの和歌山本社スタッフの皆さんには、直前まで決まらないことが多くて、かなり苦労を掛けてしまいました。ここは次回以降のひきこもりハッカソン開催時の反省点だと個人的には思っています。

なんとか事前準備も終わり、2月15日当日の14時にファシリテーター、運営チームが初めて全員、イノベーション・スプリングスで顔を合わせました。実は、この時点で判明したのが、「当日の流れの概要は決まっているものの、それぞれの中身を具体的に何をするのかほぼ決めていない」ということでした。メインファシリテーターの五十川さんがハッカソン開催経験が豊富だったがゆえに、皆さん安心して任せてしまっていたのです。

結局、五十川さんが作成してきてくれた、当日会場で使用する説明スライドをざっと確認し、一日目と二日目午前中くらいまでの流れをシミュレーションし、あとは流れを見て臨機応変にやっていきましょう! という話でまとまりました。

お客様は本当に来てくれるのか? ひきこもり当事者経験者は? 3日間ちゃんと回せるのか??期待と不安が入り混じった中で、いよいよ、18時に受付開始、「ひきこもりハッカソン」スタートとなりました!

ひきこもりかどうかなんて、関係ない

2月15日18時に受付を開始してから、参加者が続々とメインホールに入ってきました。今回、運営側で事前に決めていたことの一つが「誰がひきこもり者枠であるか、最初は分からないようにする」ということでした。

「ひきこもりハッカソン」の趣旨の一つは「普段接しないような人たちと、普段作らないものを作る」でしたが、その裏には「お互いの相互理解を深め、互いの今後の人生や生活に何かしらのプラスを得る」ことができればという想いがありました。ですから、最初から「ひきこもり」という色眼鏡で参加者を見てしまうのは、余計な先入観を強める可能性があるので望ましくないのではないかと考え、最初はあえて全員フラットな状態で会場に集合することにしたのです。

ひきこもり界隈でのイベントの習わしで、カメラ撮影や取材に関しての配慮がほしい方がいることもあるので、そのような方だけ名札の紐の色を変えるということはしましたが、これは一般参加者にも同じように適用しました。そして、名札には「ニックネーム」(イベント期間中に呼んでほしい名前)を書くだけで、誰がエンジニアで、誰がデザイナーで、誰がひきこもり者かはわからない、という形でイベントがスタートしました。

ひきこもり当事者・経験者や一般の方も含め、当日の体調不良ややむを得ない事情で参加できなくなった方が4名を除いて、19時のスタート時には43名の参加者が集まり、無事、「ひきこもりハッカソン」はキックオフしました。

1日目は夕食を兼ねてまずはチームビルディングを行いました。ここで一工夫必要だったのが「ひきこもり者と、一般参加者の相互理解とアイスブレイクをどのように行うか」ということでした。

今回のチームは、テーマ決定前の「仮チーム」と、テーマ決定後の「本番チーム」で一度シャッフルする形をとり、仮チームは運営側で参加者名簿に基づいてひきこもり者やエンジニア等の比率を考慮したうえで事前に決める一方、本番チームは参加者個人の意思、言い換えれば自分の興味のあるテーマに従って自由に決められるようにしました。

この「仮チーム」の段階で、ひきこもり者と一般参加者の「枠」を取り払うことができるかどうかが、ひきこもりハッカソンの成功には不可欠なことでした。なぜなら、ひきこもり者に対して時々見られるネガティブなイメージ、例えば「サボっている」とか「生産性がない」とか、このようなイメージを抱えたまま3日間のイベントを過ごすのだとしたら、それはひきこもり者にとっても一般参加者にとっても決して良いこととは言えないからです。


今回はこのチームビルディングの際に、あえて「属性や素性」は告げずに、名前を呼ばれた人だけがメインホールとは別の部屋に移動し、それぞれの部屋のメンバーに対して「とあるお題」を最初の課題として課しました。

それは「ひきこもり者に対して聞いてみたいこと」「働いている人に聞いてみたいこと」を、できるだけ多く質問として書き出し、それらをまとめ上げる、ということでした。

なんとなくお分かりかと思いますが、メインホール側に残った30名ちょっとは「一般参加者」、別部屋に移動した10名ほどが「ひきこもり参加者」です。ここだけはあえて属性で部屋を分けて(ただし、参加者はそれぞれ、どういう理由で分けられたのかはわからない)、一般参加者には「ひきこもり者に対して聞いてみたいこと」、ひきこもり参加者には「働いている人に聞いてみたいこと」を、思いつく限り書き出させて、お互いに持つ先入観をまずは「可視化する」ようにしたわけです。

当然、ネガティブなイメージも出てきます。それも含めて、お互いにお互いが思っていることをまずはざっくばらんに聞いて共有すること、そこが相互理解の入口になると考えてのことでした。

一般参加者5チーム、ひきこもり者2チームでそれぞれ質問リストを40分ほどかけて作り上げた後で、改めてメインホールで、7つの仮チームにそれぞれの参加者がまとまり、ディスカッションタイムとなりました。

ここでのポイントは「質問する人はチームで1名」「出来る限り多くの質問を行う」「相手の話を否定をしない」ことでした。自己紹介を行った後の30分ほどの質問タイムで、初めて別部屋のメンバーが「ひきこもり当事者・経験者」であることを伝えて、一般参加者からひきこもり者、あるいはその逆の形でお互いに質問を行いました。

結果は、運営側が想像していたよりも議論が盛り上がり、予定していた終了時間の22時になっても各チームそれぞれが話し足りない雰囲気で、クローズするのがもったいないくらいでした。後から聞いた話では、宿泊も同じイノベーション・スプリングス内の方が多かったこともあり、朝4時くらいまで話をしていたチームもあったそうです。

次の日の朝の課題は「ひきこもりの良いところ」と「抱えている課題」をまとめて発表する、というものでしたが、前日22時以降も話し合っていたチームがほとんどだったようで、この時点で「ひきこもり」に対する先入観は完全に消えていました。

「自分たちと変わらない」「むしろ、自分たちよりもアクティブだったり、すごい能力や特技を持っていたりする」「ひきこもりというレッテル・ラベルを抱えてしまうだけで、こんなにも生きづらくなってしまう」といった感じで、すでに運営側の期待以上の「相互理解」が進んでいました。

「ひきこもりかどうかなんて、関係ない」「困っている人がいるのなら、その困りごとを解決する=『ハックする』ことが必要だ」という、ハッカソン本来の趣旨に自然とつながるような意識をチームメンバー全員が共有できていたのです。

そのことだけでも、「ひきこもりハッカソン」というイベントを開催した意義は十分に達成できたと思いました。そしてその上で、ひきこもり者、一般参加者それぞれが、このイベントを通じて得られるものをいかに多くするか。ここからが運営側の腕の見せ所でした。

その後、仮チームの発表が始まり、それぞれのチームでまとめた「ひきこもりの良いところ」と「抱えている課題」が会場に共有され、一般的にはネガティブに捉えられがちな「ひきこもり」という言葉も良いところを探すことで、例えば「自分を見つめなおす機会」だったり、「支えてくれる人の有難さに気付く」「真面目」「集中力がある」など、プラスに考えられる側面もあることに気づきました。

一方で「抱えている課題」は、「周りを頼れない」「理解者がいない」「自分を責めてしまう」「親や周囲からのプレッシャー」「性格が優しいがゆえに考えすぎてしまう」など、私自身がひきこもり当事者・経験者と話をするときによく聞く内容が、改めてこの場でも共有されました。

ひきこもりのよいところを探し、同時に課題を共有することは、ひきこもり者自身の自己肯定感を高めるための有効な手段の一つであると私は考えていますが、これが自然とできていたことが分かったのが、この仮チームの発表でした。

こうしてよい空気感を保ったままチーム発表が終わり、ここで開発チームは『全シャッフル』になりました。皆さんには伝えていなかったことですが、この時点でひきこもり者かどうかは一切関係なく、互いにいろいろ話せる関係が出来上がっていたこともあり、和気あいあいとした雰囲気でいったん休憩に入りました。

時にはゆるく直感で動いても、なんとかなる

この休憩中の裏で、運営側は「開発テーマ」設定を行いました。まさにここが「運営の最大の腕の見せ所」でした。

各チームから出された課題に基づいて、その課題をグルーピングしてタイトルを設定するわけですが、そもそもひきこもり界隈でもこのような議論は収束しないことがほとんどです。なぜかというと、あまりにも課題が多すぎて、かつ意見もばらばらなので、まとめるまで議論を行うことが難しいわけです。

ただし、今回のひきこもりハッカソンは「開発テーマ」を決めないと、先に進めません。ここは五十川さん、浦社長、泉さん、私の4人を中心に力技でなんとかするしかありません。課題を見渡していくと、共通項としてあるのは、

・「理解してくれる人がいない」「周りを頼れない」などの「コミュニケーションに起因するもの」
・有り余る時間をどのように過ごせばよいのかという「時間に関するもの」
・感受性の高さや細かいところが気になるが故の「生きづらさ」

この3つにまとまりそうだ、ということになりました。最初の2つは「コミュニケーション」「タイムマネジメント」という言葉で、割とすんなり開発テーマ設定が決まりましたが、3番目の「生きづらさ」、これをどうまとめるかはかなりの難問でした。ここでは浦社長の「感受性が高いって、いいアンテナを持っているってことじゃない?」という、まさに「神の啓示」的な発想をお借りして「アンテナ力」というテーマ設定とすることにしました。

「コミュニケーション」、「タイムマネジメント」、「アンテナ力」。この3つの開発テーマを運営側から提示し、それぞれに興味関心がありそうな人が集まって本番チームを作るわけですが、まず、この3つのテーマの持つ意味自体が「よくわからない」という声が上がりそうだということは、もちろん運営側もわかっています。

そこをあえて「ゆるく考えて、直感で『これ』と思ったところに行ってみてください」という、かなりアバウトなアナウンスをすることで、強引にとにかくまとめ上げていく。神ファシリテーターの五十川さんの力量も相まってうまくいきましたが、このイベントにはこのような進め方も時には必要だったと思っています。

とかく論理思考でガチガチに考えてしまいがちなひきこもり者にとって、このようにゆるく直感で動く、けれども結果として何とかなるという話の進め方は、「これくらい力を抜いてもいいんだ」という一つの参考になったのではないかと個人的には考えています。

さて、ふたを開けてみると、一番わかりやすい「タイムマネジメント」に人が多く集まり、イメージがわきにくい「アンテナ力」は少なめ、「コミュニケーション」はそこそこ、という感じでした。ただし、「ハッカソン」である以上、エンジニアとデザイナー、さらにはひきこもり者もバランスよく、チームに配分する必要があります。

ここも運営の腕の見せ所で、五十川さんから「エンジニア、デザイナーの引き抜きはありです」という悪魔のアナウンスが(笑)。そこから自然と引き抜き交渉が始まり、タイムマネジメントは草刈り場的な雰囲気に。エンジニアの数だけチームができますというアナウンスとも相まって、エンジニアはできる限り別チームになるようにバランスさせていった結果、最終的にはコミュニケーションに2チーム、タイムマネジメントに2チーム、アンテナ力に3チームができることになりました。

ここでちょうどお昼時となり、昼食を摂りながらの新チームアイスブレイクです。今回のアイスブレイクテーマは「1万台の中古洗濯機を売るために、30秒のCMを考える」というものです。お弁当を食べながら、新チームメンバーがテーマについて考えるわけですが、濃密な議論を経験した仮チームとは違って、本番チームはこのタイミングで「初めまして」の人もいるわけで、お互いの素性がよくわからない状況ではありつつ、そこはこれまでいくつかの課題を経て短期間で集中的に考えることはクリアしてきた皆さんです。

喧々諤々の議論が行われ、昼食後の30秒CM発表では、各チームが笑いあり、涙あり、真面目ありの独創的なアイデアを発表し、新チームのアイスブレイクも無事終わりました。ここでも、参加者の皆さんが温かい空気感を保ちつつ、活発にコミュニケーションをしていたのが印象的でした。

※後編に続きます

 

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